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日帰り撮影旅行に出かけると、午前中に撮影した写真をお昼にはビールを頂きながら眺めるのは楽しい。
そんな事から、かなり高額(ヨドバシカメラで\59,800)ではありましたがEpson 「Photo Fine Player P-2000」  を購入した。
期待に違えずその液晶の美しさは大満足であり、スライドショーの見せ方もお洒落である。
そしてわいわいと作品を見ながらの昼食は、周りに一寸恥かしいながらもとても楽しいひと時を与えてくれる、そしてSDカードの残容量を気にしなければならないストレスから完全に開放される事もありがたい。
P-2000はやはりバッテリーの持ちが問題視されているようだ。
そこで必要なのが予備のバッテリーではあるが例によって純正は\6190と購入意欲を無くさせる価格である。
以前FZ20ではMy Battery HQから2個購入し、未だに何の問題も無く(若干容量が少ない)使えているので、今回は更に安いLowerの物を購入した、左の写真のようにちんけな箱に入って送られてきた、PALB2 \3,200とほぼ半額である。
Sells Made in Japane と日本製のセルを使っている事がはっきり箱に書かれているところがにくい。
使用感は全く問題なく、今のところイレギュラーも起きていない。
心配していたBatteryの持ちについても写真を扱っている分には全く問題が無く、今の所予備を出動させた事はない、しかし下記に続く動画を見始めるとやはり予備が無ければどうしようもない、いやいやAC電源が無ければ辛いところであろう。
それからP-2000には別なBatteryの問題がある、それは本体に装着されているBatteryしか充電できないのである。
これは流石に面倒な、Epsonはもともと予備のBatteryと言う概念が無いのだろうか?
予備のBatteryが揃えば次はお約束の液晶保護シート、液晶の美しさが命であるからにはこのアイテムは逃せないでしょう、がしかし\940は高い。
ここでP-2000の短所について整理をしておこう。
1,全体的に反応が遅く、写真表示も探すと言う行為はストレスが溜まる。
2,前述の予備Batteryが本体に装着しなければ充電できない。
3,MP3の機能は有しているが、曲のサーチ、日本語タイトル、トーンコントロール、レジューム機能等無く、全く使い物にはならない。
4,日中外で見るには流石に画面が暗く、反射が酷くて見えない。
5,スタンドが付属しており、これに立てかけると確かに見易い、というかこれが無いと手に持たなければ見られない。
何とかこのような別スタンドではなく本体から一寸引き出し式の突っ張り棒でも出して欲しい物だ。
5,そして最後に動画機能、MPEG4しか受け付けない。
しかし何とDVDを圧縮してみる事が出来るという事から膨大なプロジェクトにのめり込んでしまったのだが、こちらもレジューム機能が無いので見始めたら最後まで一気に見なければならない。
7,更に早送り、巻き戻しはあるのだが、何だか全く何処まで送っているのやら使い物にはならない。
8,高額すぎる。

良い点も不公平になるから述べておこう。
1,前述の全ての弱点をカバー出来るほどに液晶が綺麗で感動物。
2,スライドショーの見せ方が物凄くお洒落で腕の悪さを十二分にカバーしてくれる。
P-2000でこんな物を見つけてしまった、付属しているポシェットはショック、傷防止にはそれなりに効果があるのだが、出し入れがめんどくさい。
又ポリウレタンだろうか、安っぽい、引き換えこの商品\4,620税込みと高いけれど、材質は皮、カバーを外すことなく全て(バッテリー交換は無理?)
の操作が出来る点は好感が持てる。
液晶部分のカバーは明るすぎる場合の写りこみを防ぐシェードの役目もしそうだ。
丁度良い角度で自立してくれたら文句は無いのだがそこは無理のようだ、がしかし改造は出来そうな、そんなアイデアが浮かんで来るのもこの様な「物」
は楽しい。
株式会社ミヤビの通信販売に手配した、何時届くのか、どんな質感なのかお楽しみである。

今日会社から帰ったらもう届いていた、気になる質感はまあまあと言うところだろうか、価格通りといえる。
設計は良く全ての操作、ワイヤリング、電池の交換までカバーをしたまま出来る、がしかしそれだけカバーをくり抜いているので強度が不足してあちらこちらがめくれているのは設計のバランスの問題であろうか。
問題の斜めに机に置く方法はこれから検討していくつもり、もともとのカバーから比べればかなり豪華で機能的なのでこれは満足なお買い物である。
そうそう皮で出来ているので、それから扉の部分は2個のSDカード、そしてクレジットカードでも入れるのだろうか、その様な収納のために厚ぼったくなっており全体的にかなり厚み寸法は増えてずんぐりした感じになってしまい、パンパンになったシステム手帳と言えば解かりやすいでしょう。
ここからがこのページを作成した、真の狙いである、何とか市販のDVDをP-2000に保存し持ち歩いてみようと言うのだ。
自分のDVDを個人で楽しむ分には法律には触れないと勝手に解釈してのプロジェクトだ。
しかし動画等と言うものの知識はゼロでよくもまあこんな挑戦をする物だ、価格.COMの掲示板でもこの類の書き込みはタブーであり、触れてはならない話題のようで質問を何度かしたが即座に消されてしまった。
Step1. 先ずはDVDを取り込まなくてはならない。
当然ながらDVDはコピーコントロールされているので単純にパソコンではコピー出来ない、そこで最強のフリーソフトDVD Decrypterを入手
この時点のバージョンは3.5.4.0 で英語であるが悩まずDownload Nowをクリックしてインストールした。
後の事を考えて日本語パッチも入手しインストールを行った。
立ち上げると左の写真の様な画面が出て、レリジョンコードを聞いてくるのでここでは日本の2を選択すると、いきなりコピーコントロールが外されDVDは裸になってしまう。
このまま保存先の設定さえしておけばDVDを丸ごとコピーしてくれて、Windows Madia Player 等で見ることが出来てしまう恐ろしく頼もしいSoftでおまけにフリーと来ている。

しかしここからが苦しみの毎日である、初期の設定ではファイルは1Gごとに区切られ沢山できる、これを簡単勘太郎で変換して、P-2000に送り込めばその一部分を見ることは出来る。
但し音声は無い、字幕も無い。
先ずはファイルを区切られるのを止めようとツール→各種設定→ファイル分割を無しに設定した。
そして保存先は外付けのHDDになっている、迷わずコピーを行うと何と5Gb以上のファイルサイズでFAT32エラーとなる。
何の事やらちんぷんかんぷんであったが勉強してみるとどうもWindows 9xはHDDフォーマットがFAT16,32でされており5Gb以上のファイルが扱えないと言うのだ、確かに昔はそんなでかいファイルを扱うことは無い。
Windows XPからNTFSと言うフォーマットでサイズ制限が無い、これでは外付けHDDを再フォーマットしなければならない、勿論そんな知識は無い、そして250GbものHDDをフォーマットしなおすなど恐ろしくて出来ない。
と言うことでC,Dドライブを保存先に指定してこれは解決。
7Gbものファイルを簡単勘太郎に掛けてみたが終わらない、一晩掛けても終わらない、どうも無限ループに入っているようだ。
Step2
ここからカノープスのカスタマーサービスに問い合わせしたりしたが所詮DVDのコピーと言うデリケートな作業でなかなか本質を聞きだせずに挫折の状態。
Decrypterの使い方はここで猛勉強。
兎に角これはファイルが大きすぎるのだろう、もっともっとコンパクトな物にしなければならない、だってP-2000も2Gbを超えるファイルが扱えないのだ。
圧縮率を上げるという点からこの業界では有名なDVD shrink なるものを取り込んでやっては見たが全く歯が立たない。
兎に角でかいファイルの扱いなのでテストするにも数時間、或いは朝までに処理をやらせようと言う気の長い作業に嫌気はピークに達している時に天の声に触れたと思ったのがこのページである。
そしてこの中の以下のページに注目をした。
DVD からXviDを上手につくる確実な方法(Gordian Knot)
ここではGordian Knotと言う統合的ソフトを使ってDVDのリッピング、そこから音声ファイルと字幕ファイルを切り離して映像ファイルと一体化、更に7GbのファイルをAVIファイルで700Mにまで圧縮するという。
それぞれの作業は多くのSoftに分業させるという真に頼もしい限りである。
ここで紹介されている設定(意味は全くわからない)と作業方法を忠実に実施してみた。
とはいえ非力な我が家のPCでは恐ろしく時間が掛かる作業だが、ここまできたら意地といえる。
Step3
上の写真が先ずDVDから必要なファイルをコピーするリッピング部分でRobot4ripと名付けられている。
これだけで2時間近く掛かる、DVD Decrypterでリッピング、字幕を切り出し、音声を切り出してmpeg3に書き換える作業をしているようだ。。
次はいよいよGordian knotを立ち上げて音声、字幕、を映像ファイルに組み込んで1つとし、更に700Mまで圧縮するという。
どうも圧縮を行うプロセスを2度行い映像品質を上げているようだが、しっかりこれも1晩仕事である。
これで出来上がったAVIファイル、確かにサイズは700MなのでCD-Rに落とせるサイズである。
勿論HDDに残しておいても負担は少ない。
これを簡単勘太郎でMPEG4に変換するのだが、驚いたことに700MのファイルをMPEG4にすると2Gbを超えてしまうのだ、あせったのもつかの間、品質を長時間に変えると1.7Gbに収まり何とかなりそうである。
勿論この仕事も一晩仕事である。
完成
そして完成した証拠が左の写真、親父泣かせNo1の映画である。
字幕も日本語がきちんと表示されている、ここではP-2000の精緻な液晶が力を発揮して字幕を読む事に問題は無い。
驚いたことに簡単勘太郎で変換する前は画面は16:9のシネマサイズであったのが通常のTVサイズに変換されているではないか、一寸長細くなるが断然見易い。
更に驚くことは通常DVDの音声はダイナミックレンジを稼ぐために大きな音と小さな音のレベル差が大きく聞き辛い、だがここでは音の大きさが平均化されて全くテレビを見ている感覚で楽しめる。
映像も綺麗である。
がしかし、こんなに時間を掛けてまでわざわざP-2000に入れて持ち歩く意味が何処にあるのだろうか?
暇な時に少しずつ見る? それはレジューム機能を持たない上に早送り巻き戻しがプアーなP-2000では出来ない相談である。

兎に角意地でここまで来たプロジェクトは完成した、もう少し簡単に出来る方法があれば又ここに追記する事にしよう。
既にプロジェクトは完了し、P-2000のページも作成しました。
更にコメントを追加したのは使用したSoft Gordian Knot がギリシャ神話に出てくるとても考えさせられる意味を持っている事を偶然知りそれについての紹介が目的です。

Gordian knotのゴルディアスの結び目といわれ、アンキサンダー大王にちなんだ故事です。アレキサンダー大王がペルシャのダリウス三世と戦う前、ゴルディアンという町をとおりました。
この町にはフリルギアの王ゴルディアスが結んだゴルディアスの結び目と呼ばれる結び目があり、この結び目を解いたものは世界の王になるという云い伝えがありました。
多くのものがこの結び目を解こうとしましたが、果たせませんでした。
アレキサンダー大王もこの結び目に挑戦しました。
しばらく結び目を解こうと努力しましたが、結び目を解くことは叶いませんでした。
アレキサンダーは結び目を剣で一刀のもと両断すると、ゴルディアンを後にしました。
その後アレキサンダーはペルシャのダリウスを破り、インドにまで遠征をし、オリエント世界の大王になったのです。
 目の前にある複雑な環境要因にとらわれると、正しい価値判断ができません。デジタル化で変革していくなか、ゴルディアスの結び目を断ち切る勇気こそが求められるのではないでしょうか。

この文章は引用です。
その後Deep Blue を取り込んでその美しさを堪能しておりますが、前回は長時間モード、今回は短い映画だったので高品質で出来たのですがやはりブロックノイズが少なく高品質と呼べますが時々、そしてほんの一瞬画像が突っかかることがありました。
原因はわかりませんが、標準が丁度良いのでしょうか。
長時間モードでも注視しなければその差を認識することは出来ないレベルです。
それにしても時間の掛かる作業です。
Deep Blueの作業を開始したのが夜の9:00、リッピングは20分ほどで完了していますが。
First Pass が完了したのが何と0:55です。
Second Pass は朝方の5:00頃でした。
その後簡単勘太郎でMPEG4に再展開完了はお昼近い10:00過ぎていたと記憶しています。
12時間も掛かる上に家族のパソコンを占有するために非難ごうごう、おまけに深夜に何度も起きては進行状況を確認するなど効率が悪すぎるので現在市販のSoftdでもっと手っ取り早く効率の良い方法を調査開始しております。
何しろ市販ソフトでは乗り越えられないリッピングはDVD Decrepter が受け持ってくれるのでこの部分は問題ありません。

Gordian Knot で使われているSoftをここに紹介しておきます。
1,DVD Decrypter リッピング:DVDのデーターを取り込む最強Soft
2,Daemon ハードディスクに取り込んだデーターをあたかもDVDドライブにあるかのようにする仮想ドライヴSoft
3,Vstrip 良く解かりませんがDVDのデーターから音声データーを剥ぎ取るSoft. 映像、音声、字幕を個別に圧縮し、最後に纏め上げる手法だそうです。
4.DGIndex
5,Vobsub こちらは字幕を剥ぎ取って圧縮するSoftだそうです。
6,ChapterXtractor こちらもよくは解かりませんがチャプターを合成しているようです。
7,Robot4rip 上述の1〜6を使いDVDから映像、音声、字幕を取り出し、一つのファイルを作り上げてくれている様です。
8,Nandub,VirtualDubMod,BeSweet,AviSynthPlugins等私には何をしているのかさっぱりわからないプログラムを駆使してGordian Knot はXvidで圧縮しているようです。

色々と面倒ですがインストールしなければならないのはDVD DecrypterとDaemon、そしてGordian Knotの3本、後は必要に応じて日本語パッチです。
とはいえやはり設定、作業は多く面倒でひたすら時間がかかるお手軽と言うよりはマニアックな作業で脳味噌が解けてしまいそうです。

今までにARMAGEDONとDeep Blue の2本を成功させました。
その他CDVの場合は簡単勘太郎だけで問題なく、それも簡単に完了しますが、画質は当然CDV程度です。
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