私が購入できる最高峰のレンズVR70-200
威風堂々のその姿はNikonの大三元と呼ぶにふさわしく大きく、そして重い。
でかい、兎に角大きい、目が慣れるまでは大きいと思い続けるのでしょうがこんなレンズ向けられたら誰だって緊張してしまいそうです。
D200を取り付けた状態のバランスはぴったりで、ごらんの様に三脚座でバランスして自立しています。
重量は思いのですがさすがにマグネシュームボディ、見た目よりは軽く感じましたがこれを振り回せるようになるにはかなり体を鍛えなければなりません。
そして流石に金帯レンズだけあってその風格は抜群で持っている満足感は十分。
後ろにみられるレンズバッグも高級ですが、ストラップはちょっと貧弱。
クッション材はあまり入っていないようでこのまま持ち出すのはちょっと心配です。
お約束のピントテストですが数mm程度の後ピンのようですが問題はこれが許容範囲かどうかです。
DX17-55のテストでは文句のつけようが無いほどのど真ん中でしたがあちらはターゲットまでは50cm程度だったでしょうか、こちらは2m程離れてのテストです。
今度休日にでも太陽光で撮影してみてそれでも真ん中に来なければSCに持ち込むことになるのでしょうか。
なんとなく神経質すぎるような気もしますが。
このゲージもそろそろくたびれてきたのもう少し大きくて精度の良い物を考案してみたいと思います。

このレンズを買ってしまったら、きっと三脚もすぐに買うようになるのだろうと思っていましたが、撮影のためにVelbon ULTRA MAX iFに乗せてみた。
D200に装着した状態が予想以上にバランスが取れていて、何とか乗せられる。
シャッターはやはり揺れるので2秒のタイマーを使う、ミラーアップの衝撃も抑えるためにシャッターディレイを使えば、できないことはない。
ケーブルレリーズがあればしばらくは我慢できるような。
しかし、万が一にも風で倒れたら一巻の終わり。
今までも足のロックがかかっていなくて突然倒れ始めて冷や汗をかいたことも何度もあるので、ここはやはり早いうちに購入するか、VRに期待して手持ちで振り回すかは。
私の自由だー。
やっぱりこのレンズを向けられたら、人は引きますね。

このレンズ、さすがに高価だけあって造りが精緻であるのはNikonらしいのだが、機能も多い。
例えばこのボタン、円周上に3個も配置されたタクトスイッチ。
説明書によればレンズ側で出来るフォーカスロックだとか、3個有るのは縦位置、横位置、親指でも人差し指でもやりやすいようになっているようだ。
しかしフォーカスロックならカメラ側でシャッター半押し、更にはD200では右手親指の位置にもロックボタンがある。
たぶん私は一生このスイッチを押すことはないだろうが。
定番のスイッチエリアにも複数の機能切り替えスイッチが並ぶ
1,最初はオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えこれはDX17-55,DXVR18-200にもあるのだが、そもそも超音波モーターを使ったこのレンズ、AFでピントを合わせ、さらにそのままマニュアルでフォーカスを変えられるのであるからこのスイッチを操作する必要を感じたことはない。
2,これはフォーカスリミット、全域でAFをかけるときはFULL、2.5m以上離れた位置だけにAFを掛ける場合はスイッチを切り替える。
このレンズのAFはこのモードでは爆速、驚くほど早くストレスが無い。

3,VRのON OFFで有るが、VRのおかげで手持ちが多くこのスイッチは切らないが、三脚に取り付けるときはOFFにするのだとか。
4,これも触らないスイッチ、VRの効き具合を切り替えるようで、乗り物などの振動下ではACTIVにするそうであるが私は未だ車や電車などから写真を撮ったことは無い。
多分撮るときにもこのスイッチを切り替えるのを忘れるに違いない。
こちらは三脚座のアップであるが、このレンズを支えられる程の三脚が無いのでこちらも未だ機能を果たしていない。
摘みを緩めて、PUSHと書かれたレバーを押すと三脚座は蟻溝に沿って外す事が出来る。
このレバーが無ければ誤って三脚からカメラごと落としてしまうかもしれない、何と配慮が行き渡ったレンズなのだろうか?
三脚座もマグネシューム合金の為、三脚取り付け螺子の部分にはヘリサートと呼ばれるステンレスのばね用の物がはめ込まれており、螺子を強く締めてもなめてしまうことは無い。

摘みも軽く閉めこむだけで蟻溝は強固にレンズを固定し、緩めるのにも手が痛くなることは無い。
これが精密機械と言うものである。
壁紙にも使ったこの一枚が、このレンズで撮影した最初のお気に入りである。
このレンズの解像度。
大口径レンズに相応しいやさしいボケ。
この一本を購入するために一年間お小遣いをため続けただけのことはある。
その精緻なつくりで持つ事の喜び感も十分。

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