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   ケアンズ(オーストラリア)旅行記 Part.2 

2002・03.29〜2002・04.04

  

**4月1日(月)**

 オーストラリア、3日目。  今朝も張り切って6時起床。 遊びのにも気合が必要です!
今日も、良い天気! こちらへ来てからお天気にはずっと恵まれています。
 今日はあの”グレート・バリアリーフ”へ・・・  
港から船でケアンズの北東に浮かぶさんごの島グリーン島へ渡ります。
島では、是非にシュノーケリングをしたい!  珊瑚礁をこの目で見てみたい!  美しい熱帯魚を見たい!・・・
期待に胸を膨らませて、船に乗り込みました。
このグリーン島では、グラスボートに乗って海の中を見たり、ダイビング、ヘリコプターで空から珊瑚礁の海を眺めたりできます。
私たちは、この船の中でシュノーケリングツアーに申し込んでおきました。
そうこうしているうちに、船はグリーン島へ到着。


                 グリーン島の桟橋から島を望む

 シュノーケリングのボートが出るまで少し時間があるので、グラスボートに乗ってみました。
小さなボートのそこがガラス張りになっていて海中が見えます。
私は一生懸命、のぞいていましたが、気分が悪くなってきたので、途中からは見るのをやめました。
子供たちはなんともない様で、海の中の様子に歓声を上げていました。
海の中はまるで竜宮城。 魚も珊瑚もどうしてあんなにきれいな色がついているのかと思うほど色とりどりです。
珊瑚のあるところには魚たちも多くいて、そこで魚の餌付けがありました。
海面が盛り上がるほど魚が寄ってきて、こんなに魚がいるところに自分が入るかと思うとチョッと怖かった!

                                       あまり良く見えないかも知れませんが、えさに魚が寄り集まっているところ。

グラスボートも岸に戻り、いよいよシュノーケリングです。
ツアーに申し込んでおいて大正解!
グリーン島の周りは、白い砂浜のきれいな海岸ですが、珊瑚礁は島から離れています。
早速、小さなゴムボートに乗り込んで、ポイントまで連れて行ってもらいました。
ガイドのお兄さんが言うには、ボートから50メートル以内がとても美しいらしい。
私は泳げないので、しっかりとライフジャケットをつけて いざ海へ!
写真がないのが残念なほど、きれいです。
 
私が驚いたのは、シャコ貝。
勝手に珍しい貝だと思っていたのですが、海中にゴロゴロいるではありませんか?
100キロもあるといわれるその貝は口をあけていて、真ん中には大きな呼吸口がついています。
貝の口の周りにはイソギンチャクのふちのようにひらひらがついておりその先が蛍光緑に光っているように見えました。
あの貝は、100キロもある体を移動させることがあるのだろうか?ずっとそこにすんでいるのかしら?
なんだかとても面白くて、観察してしまいました。
 そうそう熱帯魚たちは珊瑚についているコケでも食べているのか?
一生懸命体を横にして、産後の表面を齧っていて、水中でも、コリコリと音が聞こえてきます。
 もっと深いところでは、ダイビングの方たちがもぐっています。
ダイビングのポイントもシュノーケリングのポイントも同じ場所だったようです。
 どのくらい遊んでいたでしょうか?子供も主人もボートに戻っており、泳げない私が一番長く海をを覗いていたようです。
そろそろボートが島に帰る時間です。もっと見ていたいのですが少々つかれたので、名残惜しいかったのですが島に帰りました。

 さて、島に戻ってお昼を食べて、一休みしたらどっと疲れが出てきました。
午後からは、子供たちは島のプールで泳ぐと言うので、私と主人は、グリーン島の周りを散歩。
人々は、思い思いに海に入ったり、体を焼いたりしています。
日差しが強いので、木陰を選んで歩いたいましたら、行き止まりになってしまったので、結局いくらも散歩せずに子供たちのプールサイドに戻ることにしました。
 
 この島は歩いても30分足らずで一周できるほど小さな島です。
それでも、この小さな島が形作られるのに6000年かかったと言うのですから、自然の力には驚きます。

 楽しい時間はたちまちすぎて、帰りの船へ。 
帰りの船では、疲れてぐっすり眠り込んでしまいました。
でも大正解! 午後からは波が立ちすごい揺れだったようです。
今日もたくさん遊んでホテルに帰りました。

 さて、今日もお楽しみ夕食タイム。
この日は、生牡蠣がたくさん食べたい!と言う長女のリクエストにお答えしてシーフード。
昨日の反省を活かして、予約をして出かけていったお店は”FISH LIPS”
タクシーの運転手さんにお店の名前を告げると、そこはなかなかいいお店だ!とのこと・・・。
でも、お店についてみると、なんだか閑散としています。
”あら!今日はお店選び失敗だったかしら?”と思いましたが、せっかくですからと席に着き注文しました。
私たちは、今日もマッドクラブが食べたかったのですが、今日はないとの事。さらに、残念。
それでも、オーストラリアの方の気質なのか?店員さんはとてもにこやかで感じがいいのです。
 席に着いたので、一応トマトとえびのスープ・生牡蠣・えびのフリッター・ガーリックトースト・たこのから揚げ・シーザーサラダを注文。
それから白ワインも・・・。お店の店員さんがお勧めの1本をお願いしました。
あまり期待していなかったこのお店ですが、ワインをいただくととてもおいしいのです。

      
                                                           えびのフリッター写真写りが悪いのですがウチワエビのような大きなエビもあって美味でした。

 次に運ばれてきたスープはやさいがたくさんで食べ応えがあり、トマトの酸味もちょうど良くてお腹にたまります。
こんなにおいしいのに、どうしてすいているのかしら?
次々に運ばれてきたお料理もみんなおいしい!
おいしいお料理にすぐにワインが空になってしまい、もう1本追加。
 家族でわいわいとおしゃべりしながら食事を楽しんでいるうちに、ひとつ、またひとつと席が埋まり、いつの間にかお客さんでテーブルが埋まっていきました。
私たちが良い気分になった頃、店員さんももう一人出勤してきたようです。
すいていたのは私たちがお店に来たのが早すぎたのだと納得!(7時半に行ったのですが・・)
 お料理を全〜部食べて、帰り際、店員さんが、下の娘にワインのコルクをたくさんくれました。
ワインを頼んだときに、抜いたコルクを「この子が集めているから、コルクをください!」と言ったのを覚えていてくれて集めてくれたようです。
後で数えたら50個もありました。
 こちらのお店”FISH LIPS”はとても気持ちの良い、素敵なお店でした。
ケアンズに行かれる方はぜひぜひ行ってみてください♪
 飲み残したワインはテイクアウトして、この日も気持ちよく一日終わりました。
ホテルに帰って私と主人は一休み。
子供たちは、ホテルのプールに出かけて行きました。
やっぱり、若さですね。

   


**4月2日(火)**


 オーストラリア、4日目。 今日は、雨! 朝から雨音をたてて降っています。
今日は朝はゆっくり起きて、9時過ぎから”半日バロン川ラフティング”です。
頭の中で雨の音を聞きながら、夢の中をフワフワしていると、突然のベルの音。みんなして「何だ?なんだ?どこで鳴っているんだ!」
大騒ぎして捜してみると鳴っているのは、電話のベルです。
主人が出ますと、ラフティングのツアーがお迎えにきているとの事。
寝坊してしまったらしい! でもまだ何も用意していないので間に合わない!! 我が家のメンバーはパニックです。
 よくよく時計を見てみると、まだ朝の6時です。
とりあえず主人が着替えをしてロビーまで出て話を聞くことにして、私たちは一応、顔を洗ったりしてみました。
 主人が帰ってきて、そのお迎えはツアー会社の手違いとの事でした。
 あー、今日こそは少しゆっくり眠れると思ったのに・・・。
 みんな一安心して、もう一度朝寝です。

                         *   *   *   *   *

 9時過ぎ、水着を下に着まして、ぞうりを履き準備万端。  今度はちゃんとお迎えが来まして、さあ!今日はラフティングです。
お迎えの方によると、雨が降って水かさが増し、今日はラッキーだそうです。
雨は少し小降りになっています。
 ラフティングは一度もしたことがないので少々不安はありますが、それだけに少し期待も。。。
 バスが川辺に着くと早速、着替えをして、ライフジャケットとヘルメットをつけ川へ・・・。
川辺にボートを出して、インストラクターの”タケシさん”の掛け声でパドルの練習です。「はい、前漕ぎ! はい、後ろ漕ぎ! しゃがんで! 右に寄れ! 左に!」
と大変!!
うまくいったときの雄たけびの上げ方まで練習していざ流れに・・・。
 ゆったり、のんびり流れているのはつかの間、流れの速いところも出てきてスリル満点です。                                                                    

 急流をうまくクリアできるとパドルを上げて、みんなで雄たけびを上げます。
 インストラクターのタケシさんがとても盛り上げ上手。
 流れの、緩やかな場所では、ボートから降りて川の流れに身を任せてぷかぷか。。とても気持ちよさそう。
私は、目が悪いので不安でしたのでボートに残っていましたが、みんな流れている間、周りの熱帯雨林を眺めたりしながらしばし森林浴を楽しみました。

 何度も何度も急流を乗り越え、ボートも横になったり、後ろ向きになったり、ジグザグに流れたり、ぐるぐる回転したり、気が抜けません。
たまにひっくり返っているボートもありました。
ほかのボートが近くに来たときは、パドルを水に打ち付けて水を掛け合います。
負けないように、がんばります。たくさん水をかけるとまた雄たけびです!!
たくさんの急流をクリアして、緩やかな流れが続き、力をあわせて漕いでいよいよゴールです。
 やっと漕いで、岸に着きましたら、みんなでボートを担ぎ、最後まで力をあわせてボートを運びます。
 着替えをして、バスで、一休みするホテルまで・・。
 そちらで、一緒にボートに乗りました方々と同じテーブルで、写していただいた写真を注文しながら軽いスナック(とても大きなハンバーガーでしたが、、、)をいただいて、一休みしました。
お天気も、暑くなく、曇っていて、絶好のラフティングでした。半日のツアーでも、大満足。
一日やっていたら、もたなかったかもしれません。
 
 (主人はラフティングを○○川の船下りのように、のんびりお酒とおつまみをいただいて、、、なんて思っていたようです。でも、とてもがんばっていました。)

*   *   *   *   *


 午後少しホテルで休んで街に出かけ、子供たちはお買い物。私と主人はぶらぶらしながらビールをいただいたりして街で過ごしました。
ケアンズの町は治安がとてもよいので、子供たちだけでも心配ありません。
街のお店を少し覗きながら、主人にうれしいプレゼントをもらいました。(秘密)
 待ち合わせの時間が来て、合流。
 今日の夕食もシーフード。 こちらに来て、シーフードのおいしさにみんなはまっています。おいしくておいしくて毎日でもあきません。
 今日は、先日のカニーズのおとなり”SEAFOOD INN”

   

 オーストラリアの伊勢海老をお刺身に、それからこちらも名物マッドクラブを豪勢に2はいも頼んで大盤振る舞いしてしまいました。
 お刺身は、日本のそれより数段大きくて、身はシコシコ、プリプリ。甘みがあってとてもおいしい。
 マッドクラブはやはり大きな爪が食べ応え万点です。私は身のやわらかい爪よりも足の身のほうが、おいしいと思いました。
かには、ついているガーリックオイルをつけていただきますがそのままでも十分おいしい。
みんな夢中で、無口になってしまいました。

 今日も無事に終わり、体中が痛いけれど、それよりも楽しかった一日に満足!!

  


**4月3日(水)**


 オーストラリア5日目。いよいよ旅の終わりも迫ってきましたが、今日も海へ行く予定です。
今日は、透明度が高いと言われるGRB(グレートバリアリーフ)の外側、アウターリーフに行きます。
そちらは、透明度が10〜35メートルととても高くて、美しい珊瑚やさかなを見ることができるそうです。
まずは、ケアンズからポートダグラスの町へ向かい、そちらの港から高速船で海へ。

                                     豪華な船が停泊している港から”クイック・シルバー号”で出航です

約1時間半で海に浮かぶ施設ポントゥーンに到着です。
広々としたサンデッキは風が気持ちよく通り、私たちは、気持ちのよさそうなテーブルを見つけ、早速着替え。
ポントゥーンの泳いでよい場所には紐がはってあるので、その中を自由にシュノーケリングで楽しみました。
こちらはまた、グリーン島よりももっときれいな珊瑚礁を実感しました。
吸い込まれしまいそうな気がするほど深く深く、でも水が透明なので底まで見ることができます。
珊瑚の色も、本当にきれい。 魚もとてもたくさんいます。
グリーン島では、水中の小さな虫にたくさん刺されて痛かったので、準備万端Tシャツを着て泳いだのですが、こちらの海にはいないようです。
お昼近くまで泳いで、お腹ぺこぺこになり、早速ビッフェ・ランチをいただきました。
こちらのランチも野菜やシーフードたっぷりでおいしかったです。
 午後からは、15分刻みに出ている水中観測船に乗ってポントゥーン周りの海中散歩です。

                                     ガラス越しなので色が出ていませんが大きな大きな珊瑚礁でした。


 海の中は、珊瑚礁で盛り上がっていたり深かったりと、起伏に富んでいます。
それらの珊瑚礁を傷つけないように、でもまじかで観察できるように、珊瑚礁すれすれに船は進みます。
私たちにはガラスで景色が屈折するのでまるでぶつかってゆくように感じますが、そこは上手に交わしていきます。
たまに海がめにも遭遇。 まるで空を飛ぶように優雅に泳いでいきました。
(海がめさんには3匹遭遇しました。)
あっという間の15分。ポントゥーンだけでなくはるかに広がっている海を少しだけ体験しました。
 ポントゥーンには約3時間半の滞在でしたが、へとへとになるまで楽しんで、大揺れの帰りはぐっすり寝込んで船酔いもなく帰ってきました。
 
 *こちらのツアーには一人A$4の環境保全管理税が含まれているそうです。
GBRは月から見える、唯一の動物だそうで、この青い海、真っ白な砂浜、色とりどりの珊瑚、さまざまな生物がずっと見られますように
そう願わずに入られませんでした。

 さすがに連日山へ!海へ!川へ!と遊んだので疲れがたまり、そろそろ筋肉痛も出てきて動けなくなってきましたので、その夜は、町へ出ずにホテルのプールサイドで軽くスナックを食べて休むことにしました。

               緑に囲まれた気持ちの良いプール。プールサイドにはスナックやドリンクがいただけるプールバーがあります

                                                                         
  



**4月4日(木)**


                                                1週間過ごしたホテルの部屋の前にあった庭。 毎日朝には、小鳥のさえずりで目が覚めました。


 いよいよ帰国の日になってしまいました。
今までこんなに、ハードに活動した旅行も初めてでした。(いつもだらだらして予定を立てない旅行ばかりでした)
家族4人でする1週間もの旅行は、これからなかなかできないでしょう。
もしかするとこれが最後かもしれません。
そう思うとこの1週間は、本当に充実した1週間でした。
このような機会を持たせてくれた主人に感謝。
オーストラリアのこの小さなケアンズの町で過ごした事は、きっと事あるごとに家族のおしゃべりの中に出てくるでしょう。

 そんなことを思いながら、飛行機に乗り込みました。



>>おしまい<<